父の俳句と短歌

私の父の趣味は俳句や短歌。
父の頭の中にしまわれている歌や句を、文字に残しておきたいと思いここに記しておこうと思います。

お目に留めてくださった方が、ご意見やご指導などくださればありがたい限りです。

父の俳句

春の句

花と鳥 住まわせ森の 若さふくる

父逝きて 記憶は遠く めじろなく

黄昏を 引き留めて居る 古老梅

桜咲く 窓辺に近く かおりのせ

電話ベル 足取り軽く 合格報

風そよぐ 想いあらたの さくらばな

こぶし咲く 朝陽に映えて われは恥づ

クレパスの 色競うごと 花は咲く

夏の句

七夕や 風に吹かれて うらおもて (少年のときに読んだ句)

父の忌の 夢さそうごと 雲にのせ

うたたねや 風鈴の音 遠くなる

蝉時雨 少年の日よ 終戦日

孫と居て アルファ波湧く 鮎の膳

登りきて 眺めはるけき 若葉風

母の日の オアシスの花 匂いけり

気の里の トイレに凛と 百合の花

せみしぐれ 少年の日よ 終戦日

秋の句

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冬の句

伯父の句

若鮎に まさりし水の 乙女かな

伯母の句

大空を 我がもの顔の ひばりかな

梅雨あけて 子らはしゃぎをり 青い空

昼の汗 流す湯船に 笑う月

七夕や 茄子や西瓜と 一夜越し

短歌

父の短歌

* そのかみに 我がしたしむタクシーの 夢ははるかに 東京へ

<『窓』というお題で>
* 初春のさよけき朝の陽を受けて 窓辺に近く 梅の花咲く 

* わが髪(ぐし)に光りて落ちる黒髪の ほほに冷たき 心地よきかな

<少女>

* 卵よりかえせし虫の死せるとき 少女は手厚く墓つくるらし

* 読書する少女の肩に秋の日は 夢誘うごと淡く輝く

* からかみも 破れて吾子は二歳なり 今日も寝顔見む つとめ終えきて

* 父我の性受けきしか幼子の 書に親しむる 様のいとしき

* 卵より かえせし虫の死するとき 少女は手厚く 墓つくるらし

「宇宙短歌」
2009年向井千秋さんの上の句に続く下の句を募集した際に選ばれた歌

上の句「宙返り 何度もできる 無重力」(向井千秋)
下の句「確かなる夢 宇宙につなげ」(父)

伯母の短歌

熱烈を ひねもすあびて草取れば 夕べの風の涼しかりけり

姉帰る 便り届けば いつしかに 麦刈る腕も 軽くなりけり

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