巨大カタツムリ アフリカマイマイの繁殖力と寄生虫の害に驚き

カタツムリにはどんなイメージがありますか?

雨の日にあじさいに集まっているイメージ。
晴れの日は動かず暗いところで眠っている。

また、フランスでは高級食材の「エスカルゴ」として親しまれているのもカタツムリの仲間ですね。

いずれも小さな生き物というイメージをお持ちなのではないでしょうか。

ところが、世界には日本人からは想像も出来ないような超巨大なカタツムリが存在します。
それが「アフリカマイマイ」です。
しかも、このアフリカマイマイは大きくグロテスクであるばかりでなく、人間にとっても大きな害を及ぼす害虫でもあります。

超巨大カタツムリのアフリカマイマイ

アフリカマイマイの殻の長さは最大で20cm。
世界最大級のカタツムリの一つです。
その巨体を地に這わせて進むその姿は、ただのカタツムリではなくもはや魔物のようです。

アフリカマイマイはアフリカの過酷な自然環境に適応するために独特の進化をしています。
普通のカタツムリには考えられないような、高温耐性乾燥耐性、を持っています。

乾燥した環境では殻に蓋をして、仮眠状態になり、何とその状態で半年以上持ちこたえることが出来ます。
仮眠状態でコンテナなどの荷物に紛れ込み、世界中に分布を広げてしまいました。

日本では戦前に輸入され、食糧として厳重に隔離され、繁殖が試みられていました。
しかし、沖縄戦で施設が破壊され、野外に逃げ出してしまいました。

アフリカマイマイの生息地

アフリカマイマイの原産地は東アフリカのモザンビーク、タンザニアあたりと言われています。

しかし、貨物に紛れたり、食用として輸入されたり、などの原因で世界中に生息しています。
日本では、南西諸島のうち奄美大島、徳之島、沖永良部島、与論島、沖縄本島、宮古島、石垣島に、小笠原諸島のうち父島、母島、南鳥島に分布して、地元の方々の脅威の存在となっています。

沖縄のアフリカマイマイ

アフリカマイマイの驚異の食欲

アフリカマイマイは、農業害虫です。(昆虫ではありません、広義の虫)
原産地の過酷な環境に適応した彼らは、その巨体を維持するために何でも食べます。
その凄じさは本当に全てのものを食べつくす雑食性と食欲です。

あらゆる植物の芽、葉、茎、果実、種子、落ち葉、動物の死骸、菌類とその根、などの非常に広汎な食性を持っています。
全くえり好みや好き嫌いなどせず、とにかく口に入るモノなら何でもかんでも見境なく食べてしまいます。

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その食欲は一晩で畑一つを壊滅させてしまうほどです。

アフリカマイマイの恐ろしい繁殖力

アフリカマイマイは他のカタツムリと同じく雌雄同体です。
そのため同種の成体2匹が出会うと交尾し、その後2匹とも産卵します。
さらに、1回の交尾で得た精液は約2年保存する事も可能です。

恐ろしいことに1度に産む卵の数は100〜1000個いう想像もできない数であり、その数を約10日の周期で繰り返します。
たった二匹の生体がいるだけであっという間に数を増やし、上述の悪食な食性と組み合わせることで農家に壊滅的な打撃を与えます。

アフリカマイマイが侵入した離島では、現地の植生を壊滅させ、絶滅に追い込んでしまいます。
また、離島の脆弱な陸生カタツムリはアフリカマイマイに対抗策を持っておらず、絶滅した種はかなり多いのです。

人間に害を及ぼすアフリカマイマイ

巨大カタツムリ「アフリカマイマイ」は、
2つの点から人間に害を及ぼします。

★恐ろしい繁殖力による害

アフリカマイマイの脅威的な繁殖力については上述のとおりです。

外来種となったアフリカマイマイは、
例えば沖縄では土着の生物を食べつくし、固有生物の多くを絶滅に追い込んでしまっています。

さらに、農作物にも大きな被害を及ぼしています。

とにかく、2匹いるだけで繁殖を繰り返すので、駆除が追い付かないのが現状です。

★寄生虫による害

アフリカマイマイにはさらに恐ろしい事実があります。
本種を中間宿主とする寄生虫が存在しています。

広東住血線虫(かんとんじゅうけっせんちゅう)という寄生虫です。この寄生虫は人体に侵入した場合は中枢神経へと移動、脳出血、脳脊髄膜炎など深刻な病状を引き起こし場合によっては死に至ります。

この感染力は非常に強く、
アフリカマイマイを素手で触る、
這った跡の粘液に触れる、
彼らが食べたあとの野菜類を生のまま食べる、
といった行為でも感染します。

アフリカマイマイが要注意外来生物とされる原因とも言える寄生虫です。

中国タオバオのサイトで着色したアフリカマイマイが販売されているのを発見

驚いたことに、中国の通販サイトタオバオにアフリカマイマイがペットして販売されていました。
危険なものなのに、恐ろしいことです。

しかも着色されています。
お値段は1匹あたり7.6元、日本円で約150円ほど。
びっくりです!!

爬虫類のエサ用のアフリカマイマイも販売されています。

中国のタオバオのサイトはカオスです。

まとめ

以上のように、外来種となったアフリカマイマイは、
現地の人にとって、たいへん困った害虫という存在になっています。

また、おそろしい寄生虫を媒介する存在でもあります。

温かい地方に旅行されて万が一、アフリカマイマイに遭遇することがあっても、
絶対に触らないように気をつけてください。

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