直腸性便秘は高齢者や女性に多い? 直腸まで便がきてるのに便が出なくてつらい

便秘で悩む方は女性に多いと言われています。
加齢によっても便秘になりやすくなります。

便秘にも種類がいろいろありますが、
ここで取り上げるのは、便秘の人の3人のひとりはいるとされる直腸性便秘

82歳の母も便秘で苦しんでいますが、

トイレ行きたくなったと思ったのにまたでない・・・。
出たいのに出ない。

とつらそうにしていて、医者からもらった下剤もうまくマッチングできていない印象を持っていましたが、直腸性便秘らしいということがわかり納得しました。こうなると、専門医にかかったほうがいいということもわかりました。

直腸性便秘とは?

直腸性便秘とは、便意があって毎日トイレに行くけれど、いくら息んでもなかなか便が出ない便秘。便は直腸にまで到達しているのですが、排便されないので残便感があります。実際に直腸に便がたまったまま残されている状態になっています。

◇直腸性便秘の特徴

・排便後も便が残っている(実際に残っていて、残っている感覚がある)
・何度もトイレに行く回数が増える
・下剤がきかない
・食物繊維の摂取で悪化することもある



直腸性便秘の原因は?

原因はいくつかのことが考えられます。

・加齢による排便センサー機能の低下
・痔の痛みが怖くて排便を避けることが続き排便センターの働きが悪くなるため
・直腸、肛門、その周囲の筋肉の動きの異常
「内肛門括約筋」「外肛門括約筋」「骨盤底筋群の中の恥骨直腸筋」などが関係する
・直腸重責(直腸の中に腸ががめり込んでふたをした状態になるもの)による
・骨盤底下垂(いきむと骨盤庭筋が下がってしまい、うまく便を押し出せない)
・加齢による腹圧の低下

一番多い原因は、排便センサーがうまく働かくなっていることによるものです。

便がたまった状態で我慢を続けると、腸が伸び切った風船のようになってしまい、便がたまった状態に気づかなくなって排便センサーの機能が低下してしまいます。

便意を感じたら、すぐにトイレに行くのがとても重要です。

また、骨盤底筋の緊張も原因のひとつです。

便を排出するためには、骨盤底筋(骨盤内の臓器をしたから支えている筋肉群)が緩み、肛門も緩むことが必要です。ところが、骨盤底筋の緊張をうまく緩めることができないと、息んだときに肛門に力が入ってしまいます。そのため、便の排出がうまくいきません。

高齢による腹圧の低下もよくある原因のひとつです。
便を押し出すためには腹圧がいりますが、腹筋の弱い女性や加齢によって腹圧をかけることができず、便を排出する力が足りないために直腸に便がたまってしまうのです。

便の排出がうまくゆかずに直腸溜に

このように、便がうまく出ないことが続くと、排便のたびに強く息むことになります。息んだのに便が排出されないと、直腸に便がたまって膨らんでしまう直腸溜になってしまいます。

直腸性便秘で気をつけることは?

排便姿勢は前かがみで

まずは、排便姿勢に気をつけてみましょう。

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前かがみになると、直腸と肛門の角度が広がって便が下のほうに出やすくなります。その際に、手でおなかを抑えると腹圧が直腸に伝わり、さらに長く息を吐くようにするとリラックスできて、肛門の緊張が緩みます。排便には、肛門の緊張をとくことが重要なので、深呼吸してとくにゆっくり息を吐くことも効果があります。

<排便の方法 前かがみの姿勢とリラックス>

①前かがみの姿勢で座る
②かかとを少し上げる
③おなかを手で押さえて力が入るようにする
④ゆっくり深呼吸をして長く息を吐く
⑤肛門の緊張をとくために、リラックスすることを心がける
⑥うまく出なくても5分以内で切り上げる

直腸性便秘に食物繊維は要注意!

便秘には通常は食物繊維が有効とされていますが、直腸性便秘に限って食物繊維は逆効果になることがあります。

不溶性食物繊維を摂ると、便のかさが増えます。けれでも、便が肛門付近つまってしまっているので、便の量が増えるとますますおなかは苦しくなってしまいます。

直腸性便秘の場合には、水溶性食物繊維を摂るようにしましょう。
水溶性食物繊維は、果物や海藻類に多く含まれています。

薬の適切な使用を

直腸性便秘の人には、刺激するタイプの下剤ではなく、酸化マグネシウム剤のほうが効果があります。専門医にかかり、刺激タイプの薬から段階的に適切な薬に変えてもらうのが良いでしょう。

直腸性便秘の診断は?

症状から診断

便意があるのに出ない、長くトイレで息んだり何度もトイレに行くことから症状から容易に直腸性便秘との診断がつきます。適切な診断を受けずに、直腸性便秘ということに気づかずに、この状態が続くと、直腸溜が悪化していき、痔になってしまうこともあります。

検査で診断

検査で診断をつける場合には、排便造影検査が行われます。

肛門からバリウムを注入して排便のときのように息むと、直腸がポケット状に膣のほうに膨らむことで診断ができます。

直腸性便秘の解消方法は?

・まずは、さきほどの排便姿勢に気をつけてみること。

・それでも、改善されない場合には、バイオフィードバック療法バルーン訓練で、腹圧のかけ方や力の入れ方を訓練する方法があります。

・また、専門医にかかり、医師から適切な薬を処方してもらうことも重要です。

・直腸性便秘には通常の下剤は効きにくいのですが、浣腸座薬は効果があります。

◇グリセリン浣腸・・・グリセリンで直腸を刺激して排便を促す方法
◇レスカルボン座薬・・腸内に炭酸ガスを発生させて、腸のぜんどう運動を活発にする

・あまにひどい場合には手術となります。

まとめ

直腸性便秘はがんこな便秘のため「スーパー便秘」の異名をとっています。

ただ、便秘にはいくつかの種類があり、それらが混合されている場合もあります。弛緩性便秘の状態が長く続き、薬でのコントロールができなくなってがんこな便秘に移行してしまう恐れもあります。

自分の便秘のタイプを知り、正しい対処をするためにも、専門医の診察を受けることは重要です。

慢性便秘の対処法は?加齢で便秘は悪化するの?

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