絵本の読み聞かせの効果は?専門家として絶対に伝えたいことをご紹介

子供は絵本が大好き。
母親が絵本を読んであげることで、
子供たちの心が育ちます。

もちろん、絵本を読んであげる時間は、
親にとっても至福の時。

親子の心の結びつきはより強くなって、
温かい思い出ともに子供の心に刻み込まれることでしょう。

私は、大学で幼児教育課の学生に児童文学を教えてきました。学生さんに講義をしてきた大切なことを、幼いお子さんを持つお母さま方に、ぜひぜひお伝えしたい!

そんな思いで、ご紹介していきます。

絵本の読み聞かせってどんな効果があるの?

◇絵本の読み聞かせの効果◇

・語彙が豊かになる
   ↓
・知能がアップする
   ↓
・心も豊かになる
   ↓
・人の気持ちのわかる優しい子になって、コミュニケーション能力もアップする

絵本の読み聞かせには、こんな効果があります。こんなに良いサイクルが生まれるんです。

語彙が豊かになることで頭が良くなって、気持ちもやさしくなる、ひいては人と仲良くできる子供になるという嬉しい循環が起こるのです。

また、絵本の読み手と聞き手の間に、楽しい時間の共有ができ、心の結びつきも強くなります。絵本を読んでもらった体験は楽しい思い出ともなります。

楽しい思い出は、子供の将来の心の支えになってくれます。幼い時に自分が愛されていて、おもしろいお話を読んでもらったという満足感が子供の心を満たしてくれるのです

みんながハッピーになれるのが絵本の読み聞かせ。絵本のある風景って、温かくて素敵ですね。

読み手も幸せを感じられるのが絵本

それだけではありません。読み手にとっても、嬉しい効果が。

そもそも絵本というのは、自分ひとりでページをめくって読むようには作られていません。誰かに声を出して読んであげるように作られています。ですから、自分ひとりで絵本を見ているより、子供に読み聞かせてあげて、子供と一緒に読むほうが、万倍も楽しいのです。

先日、こんなことがありました。

私の父は、私が幼い時『ちえをはたらかせたはなし』という本を繰り返し読んでくれました。昔話やイソップなどの短編を集めたものだったと思います。暗記するほど何度も読んでくれました。さらには、孫にも、何度も読んでくれました。親子3代にわたって、みんなが熟知している本です。

先日、父が入院した際に、退屈を紛らすために息子がおじいちゃんに『ちえをはたらかせたはなし』を読んであげたんです。息子が小さいとき、おじいちゃんに読んでもらった本です。

すると、入院のストレスでいらいらいしていた父の中に、子育てや孫育ての頃のなつかしさ、子供や孫のかわいらしい思い出、幸せな気持ちがあふれてきたようで、いらいらがおさまって元気になりました。

そうなんです。
小さい時に読み聞かせてもらった本は、その子の生涯にわたって、大きなものを残します。それだけでなく、読んであげた大人の心にも素敵なものを残してくれるのです

それが、同じお話の時間を共有したものの心のきづなとなっていきます。親から子供への愛情もゆるぎないものになっていくんですね。親も子もともに成長していけるということです。

クリミア
絵本ってすごいんですよ!!

絵本の読み聞かせのすばらしいところ、もっと詳しく見ていきましょう。

言葉が豊かになる

 

これは、とっても大きなこと。
人間は言葉をあやつります。

それは他の動物と違うところ。
人の心は言葉によって支えられています。
そして、言葉が豊かになると、心も豊かになる。

言葉の数、つまり語彙が増えるということは、
子供の心も豊かになり、知能も高くなって、心も安定する

子供の語彙力を伸ばすというのは、だからとてもたいせつなことなんです。

例えば、赤ちゃんは不快になると泣きますね。
でも、どうして泣いているのは説明してくれません。
だって、まだ言葉をしゃべることができませんから。

するとお母さんは、
おむつかな?
おなかすいたかな?
暑いのかな?
何か怖いものを見たのかな?

と分析して、不快のもとを取り除いてあげるでしょう。

これは、お母さんに語彙力があるからできること。
不快 → どんなふうに不快?  というように、その後の分析ができるのです。

赤ちゃんもだんだん言葉を覚えていきます。
どうして自分が泣きたいのか、だんだん自分でわかってくる。
わかるためには、言葉が必要なんです。

自分は今気分が悪い。
それはなぜ?
空腹だから。

といった単純なことから、

自分は今嫌な気分。
それはどういった気分かというと、なんだか悲しいから。

悲しいという中にもいろいろあります。
お母さんの姿が見えなくて悲しい、不安。
大好きなおもちゃを取り上げられて悲しい、怒り、くやしさ。
そうやって、感情が分化されていって、複雑な気持ちを自分でわかるようになり、表現できるようになる。

それとともに知能も高くなっていきます。
心も豊かになります。

他の人の気持ちも理解できる人間に成長していきます。

もう一度まとめてみましょうね。絵本を読み聞かせてあげる効果って

・語彙が豊かになる
・知能がアップする
・心も豊かになる
・人の気持ちのわかる優しい子になって、コミュニケーション能力もアップする

こんなにいいことづくめなんです。

ここで、絵本の読み聞かせがどんなに大きな力を持ち、障害を持った特別な女の子の上に、どんな軌跡を起こしたのかを記した1冊の本がありますので、ご紹介いたします。

『クシュラの奇跡』に感動

ドロシー・バトラーという人が書いた『クシュラの奇跡 140冊の絵本との日々』という本。

それはそれは感動します。

クシュラという女の子は、重い障害を持って生まれました。
夜も昼も眠れないほど苦しがる赤ちゃん。

クシュラのお母さんは、なんとかして幼いわが子の苦しみをいやしてあげたいと必死でいろいろなことをします。

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音楽を聞かせたりもしてみました。ダンスのように、クシュラを抱っこしたままゆすってあげたりもしました。

そうした中で、クシュラが興味を示したのが読み聞かせだったのです。まだほんの4か月の赤ちゃん。その重い障害を持つ赤ちゃんに向かって、夜も昼も絵本を読み聞かせてあげます。

一人ではものを持つこともできない。何かを見ることもできない。そんなクシュラへの読み聞かせは続きます。そして、絵本の世界で心を遊ばせることを覚えたクシュラ、絵本の国の住人になったクシュラは、3歳になるころには、健常児以上の豊かな語彙を持つに至ったことが証明されたのです。

普通では、知恵遅れになってしまいかねない障害にも関わらず、周りの人の愛情と、不屈の読み聞かせの毎日によって、クシュラには明るい未来が開かれました。

クシュラのおばあさまは、幸運なことに、絵本に関しての知識の深い専門家でした。ですから、多くの質の高い絵本を選んであげることができました。それは、クシュラにとって不幸中の幸いだったと言えるでしょう。

絵本には、こんなにすごい力があるのです。

絵本によって培われる語彙は、人の知能と心を豊かにし、
ひいてはその人の人生を豊かにしてくれる

かわいいわが子に、絵本を読んであげないという選択肢はありませんね。
私も子供に絵本を読みました。

この『クシュラの軌跡』という本に感動して、迷いなくわが子に絵本をたくさん読み聞かせてあげました。絵本を読む時間、それは、母親である自分にとっても、大きな幸せの時間でした。

子供と一緒に絵本を読むって、ほんとに楽しいんです。

絵本の読み聞かせっていつからすればいいの?

では、「絵本の読み聞かせ」っていつから始めればいいのでしょうか

例えば、さきほどのクシュラは4か月からでしたね。母親が、クシュラが絵本に反応すると気づいたのが4か月だったんです。

では、もっと前に気づいていれば、もっと前からでも良かったのでは?

そうです。
その通り。

赤ちゃんは、生まれたてはまだ目が見えないとされていますが、母親の顔はとっても早い時期から認識できるのでは、と言われ始めていますね。さらには、生まれたての赤ちゃんの近くに絵本を持っていって話しかけると反応してくれるという報告もあります。生まれたての赤ちゃんが、絵本の絵を認識しているのかどうかはまだ定かでありませんが、絵本を見せると確かに何かを感じてくれるのです。

つまり、「絵本の読み聞かせ」っていつから始めればいいの?
とう質問の答えは

早ければ早いほどいい

ということです。
今では、赤ちゃんが生まれる前から読み聞かせをする母親どんどん増えています。胎教の時代から、読み聞かせは始まっているんです。

しかも、現代は赤ちゃん用の絵本が、
それはたくさん出ています。

福音館で、10か月からの絵本の月刊誌として『こどものとも0・1・2』の出版が始まったのは1995年。

『ブルーナの0歳からの絵本』
なども出版されていますね。

他にもさまざま、魅力的な絵本がいっぱい。

赤ちゃん用の絵本の選び方や読み方についても語りたいことはたくさんあります。
ページをあらため、たっぷりご紹介したいと思います。

カール・ヴィッテに学ぶ語彙が知性を育むということ

この記事では最後に、
幼い頃から語彙を豊かにしていくことが、
知性を育むのに重要な役割を果たした

ひとりの優秀な学者の例をご紹介します。

時は1800年代。
場所はドイツ。
とある田舎の村の牧師に、カール・ヴィッテという子が生まれました。

父親は、「子供の教育は遺伝よりも環境」ということを信念として、
平凡な女性と結婚して、1児をもうけます。
生まれた時は、とても賢い子に育つとは思えない鈍い子供だったそうです。

父親は、子供のカールに徹底的に言葉の教育をしていきます。まだ首が座るか座らないかの赤ん坊の頃から、家の中を巡って、身近なものの言葉を教えていきます。カードを作ってアルファベットも赤ん坊のころから教えます。たくさんの本も読み聞かせます。

その結果として、5歳の時には、すでに3万語の語彙を習得していたそうです。

さらには、5歳の時に母国語であるドイツ語の他に、6か国語を理解できたとのこと。その言語習得方法は、外国語の本をまるごと1冊暗記してしまうという方法でした。

その後は、
9歳で大学に入学し、
13歳で哲学博士、
16歳で法学博士となり、
ドイツの大学で教鞭を取るようになります。

カールはこのように豊かな語彙を習得することで、非情に高い知能を得ることができ、さらには、人間的にも幅のある円満な人柄だったとのことです。

健康にも気を遣い、毎日の散歩も欠かさなかったそうです。そして、83歳まで長生きをします。

「遺伝よりは教育」
という自らの考えを自分の息子に実践し、結果を出したカール・ヴィッテの父親の執念にはすごいものがありますね。

こうして赤子のころから、しっかりとした教育を施されたカールは、幸せな人生を歩むことができたのですから、私たちも親としては、わが子にたくさんの言葉を教えてあげたいものだと思います。

語彙の習得に絵本は欠かせない

そして、語彙の習得に、
とても役立つのが絵本です。

例えば「」という言葉を教えたいとき、
実物の象を簡単に見に行くのは難しいことです。

象を見せてあげられたとしても、
では、パンダは? きりんは?
さらには トナカイやコンコルドはどうすればいいの?
毎度毎度、新しく登場する言葉の実物のすべてを赤ちゃんに見せてあげることは不可能です。
そんな時に絵本の絵が助けてくれます。

今では映像もたくさんありますが、
赤ちゃんには映像より絵本の絵のほうが認識しやすいのです。

絵本は楽しくて、しかも子供の語彙を豊かにしてくれる。
つまり、知性と心を育んでくれるもの。
しかも、人は5歳までに習得した語彙がその後、使いこなせる語彙の基礎になるとのこと。
親子ともども、子供が幼い時期に思いっきり絵本を楽しみながら、
わが子を賢くて心の豊かな子にしてあげたいですね。

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