久しぶりにタイの話題。
今日は、トランジットのために3泊したタイのハジャイという街でのできごとについてご紹介してみます。
トランジット客の多い町 タイのハジャイ
ここは観光地ではありませが、トランジットのために宿泊している旅行者がたくさんいます。
ホテルやスーパーマーケット、そして屋台などがあって、非常に便利なところです。
タイの屋台の魅力は尽きることがありません。
宿泊先から近いところにも、たくさんの屋台が出ています。
最初に訪れた屋台で食べたもの。
それは、
フライドライスの上にフライドチキンがのっています。おいしくてお安くて、この料理がとっても気に入ってしまった私は、ハジャイ 滞在中、何度もこの屋台を訪れました。このブリタニアライス、ボリュームもたっぷりです。
ブリタニアライスができあがるところに居合わせたら
何度も通っていたこの屋台ですが、ある時、ちょうどブリタニアライスを作っているところに居合わせたことがあります。
信じられないほどたくさんの人が屋台の前でブリヤニアライスができあがるのを待っています。お客さんは列を作って並ぶわけでもなく、みな屋台を前にしてじっと立っています。
「この人たちは何をしているのだろう?」と疑問に思っていると、屋台のフライヤーから次々とフライドチキンが取り出されていきます。隣にある鉄製のかごにはすでにたくさんのフライドチキンが出来上がった状態で放置されています。
しかしその大きさはまちまちで、大きなものもあれば小さなものもあります。
そして店主はお持ち帰り用のパッケージにフライドライスを詰め、それを屋台の前にあるテーブルに並べていました。
誰もブリヤニライスを購入しないのを見て、自分が店主に話しかけました。
「これを2つください」
と店主にいうと、
「どのフライドチキンがいいんだい?」
と聞いてきたので、
「これとこれを下さい」
といってかごに入っているフライドチキンの中でも大きなものを2つ指さしました。
すると後ろから女性が自分の手を握り、グッと引き寄せてきたのです。
大きなフライドチキンを予約するタイの屋台の客たち
女性は
「このフライドチキンは自分が予約したものだから、あなたは購入できないよ」
と言ってきたのです。
よく見るとかごに入っているフライドチキンのいくつかは隅に置かれていたり、一か所にまとめられています。
どうやらこの屋台を取り囲んでいるお客さんは大きなフライドチキンが出てくるのを待ち、それを予約するために店主が調理している様子をうかがっているようでした。
案の定、大きなフライドチキンが出来上がるとたくさんの人が屋台に走り寄り、フライドチキンを指さして
「これは俺が予約する」
みたいなことをタイ語で叫んでいました。ときには非常に激しく言い争う人もおり、屋台周辺には叫び声が飛び交っていました。
フライドチキンの大きさをめぐり、これほどまでに熱くなる地元住民の姿に圧倒されてしまいました。それでもこのような光景を目にするのは初めてであり、非常に興味深く思いました。