お部屋にカーペットを敷かれていらっしゃる方は多いと思いますが、ダニ対策きちんとされていますか?
ダニはとても小さく目には見えないものなので、普段あまりその存在を意識することもありませんね。
でも、刺されるとかゆいんですよね。
それに、ダニの死骸や糞はアレルギーの原因にもなります。
とくにカーペットには、ダニのエサとなる埃(ハウスダスト)が多く、湿気や隠れやすい絨毛といったダニにとってとても住み心地が良い環境なのです。
直接私たちの肌に触れる機会が多いカーペットだからこそ、しっかりとしたダニ対策を考えていきたいと思います。
目次
カーペットにはどのくらいのダニがいるの?
部屋に敷いたカーペット。
インテリアのアクセントとしては欠かせませんね。
インテリアとしてだけでなく、フローリングだけでは床が冷たく硬いので、カーペットの柔らかい感覚は、とても心地良いものです。
ところが、このカーペットにはたくさんのダニがいます。絨毛の長いカーペットは、より心地良いですが、ダニの数も多いと思って間違いはありません。ダニにとっても、格好のすみかになっている可能性が高いです。
カーペットの中のほこりがダニの栄養になる
実際のところ、人が暮らす生活空間には必ずと言ってよいほど「ほこり」が発生してしまいます。このほこりの中の成分を栄養として生きているものの一つがダニなのです。
一般的な家庭のカーペットにいるダニは、
1平方メートルと言えば、カーペットに座り手を伸ばした範囲ほどです。その中にダニが350匹以上がいるというのですから、それはご自宅で犬や猫を飼われている方が、ペットシーツとしてゲージやトレイに敷いているペットシーツに付くダニの量と殆ど同じ量となるのです。
裏を返すと、しっかりと対策が施されていない部屋のカーペットにゴロリと横になるということは、ペットシーツに横になっているのと同じようなものと言って過言ではない訳です。
畳みにカーペットはダニ予防には厳禁
さらに和室を洋室風にするために、カーペットやホットカーペットを畳の上に敷くことってありますね。
これは、ダニの発生という観点からは、ぜったいやってはいけないことです。
畳の中の奥深くのダニの繁殖を促しているようなものなのです。
畳は単体なら通気性も良いものなのですが、カーペットを上に敷かれてしまっては湿気が溜まりやすい状況となり、ダニが生活しやすい環境を作りだしてしまっているのです。
掃除機・洗濯・バルサンってほんとにダニの駆除に効果があるの?
掃除機をかけるのはダニの駆除に効果がある?
掃除機を一生懸命かけるのは、ダニ駆除にどの程度効果があるのでしょうか。
掃除機で吸っても、ダニは脚の爪で絨毛にしがみつきます。一般的な掃除の吸引力では引き離されないようにしっかりしがみついています。
掃除機では、まず「取り切れない」と思った方が正しいです。
ただし、ダニのエサとなる埃や、ダニの死骸や糞といったアレルギーの原因となるものを取り除く効果は高いので、小まめに掃除機をかけるのはたいせつなことです。
洗濯はダニの駆除に効果がある?

ダニは、水に浸されただけでは1週間以上も生き続けるということです。これはなんと洗剤が含まれる水の中でも同じなのです。
洗濯によって、すでにいるダニを洗い流すのは、なかなか難しいことです。
ただし、ダニの糞や卵などアレルギーの原因となるものを洗い流すことはできます。
バルサンをたくのはダニの駆除に効果がある?
いるかいないか、その存在が見えないダニ。
カーペットを含めお部屋を丸ごとダニ駆除するなら、バルサンなどの空間処理剤を使うことが効果的です。
バルサンの強い拡散力で、カーペットや畳の奥深くに隠れているダニを一網打尽にできます。
バルサンなど空間処理剤を使ってダニを死滅させた後、カーペットを掃除機を使って掃除をするのが効果的なダニ駆除の方法の1つです。
カーペットのダニ駆除で効果的な方法とは
カーペットに潜むダニを死滅させるには、70度ほどの熱を加えると良いと言われています。
天気の良い日に天日干ししたとしても、カーペットの表面は50度ほどにしかならないので、殆どのダニは死滅することなくヌクヌクと生きながらえてしまいます。
ダニを死滅させるにはアイロンが効果的

スチームアイロンは温度レベルを「強」にすることで噴出するスチームの温度は100度以上になることから、間違いなくダニを駆除することが出来ます。
大事なことは、通常のアイロンではなく「スチームアイロン」であるということ。
通常のアイロンではカーペットの表面部分しか高温にすることが出来ません。
スチームアイロンの噴出によって、絨毛の長いカーペットでも奥底までしっかり高温を届けることができるのです。
カーペットのダニ予防に効果的な方法とは
ダニはある温度と湿度、更に埃などのエサさえあればドンドン繁殖していってしまいます。
カーペットからダニを「ゼロ」にするのは無理
といっていいほど難しいものですが、ダニの繁殖予防に心掛けるようにましょう。
カーペットを常に清潔な状態に保つことを考え、加えて湿度にも気を配りましょう。
・カーペットの上に食べ物のカスなどを落とさないようにする(落とした時にはすぐに掃除)
・畳の上にはカーペットを敷かない
・カーペットに湿気が溜まらないように、部屋の換気を小まめにする
ダニ予防としては、これら4点は常に意識しておきたいものです。
普通に生活していれば人間のフケや垢も落ちます。それらはダニのエサとなっていきます。
まずは小まめに掃除をすることで、ダニのエサをなるものを取り除き、ダニが住みづらい環境を作ることが効果的な予防となります。