夜、大きなアシダカグモの姿を見ると、
ぎょっとする方、多いのではないでしょうか。
でも、実はこのアシダカグモは人間にとって害を及ぼすものではありません。
別の深いな外虫、ゴキブリを捕食してくれるのです。
アシダカグモが現れたということは家の中にゴキブリが存在する、
ということでもあるんですね。
どういうことなのか、詳しくみてみましょう。
目次
アシダカグモはゴキブリを捕食してくれる益虫?
アシダカグモは見た目の存在感から多くの人に嫌われることが多く、
実はまったく実害がないにもかかわらず「不快外虫」認定を受けています。
けれども、アシダカグモは人間にとってとても良い生き物なのです。
アシダカグモはゴキブリを積極的に捕食してくれます。
圧倒的な素早さでゴキブリを仕留めます。
アシダカグモが家の中で見つかったら、その家には10倍のゴキブリがいるということです。
ゴキブリの捕食にアシダカグモがヤモリより優れている理由
アシダカグモは同じ捕食者のヤモリに比べ、アシダカグモは満腹時でも闘争心が衰えず積極的に狩りをします。
(ヤモリが狩をするのは空腹時のみ)
食事中であっても、別のゴキブリを見つければそちらに反応します。
一体アシダカがいれば、その家のゴキブリはほぼ駆逐されるでしょう。
アシダカグモは意外に清潔好き?
ゴキブリを食べているアシダカグモは汚いと思われがちです。
しかし、アシダカは常に強力な殺菌作用のある唾液で前進をクリーニングしています。
そのためアシダカグモの体は常に清潔な状態に保たれています。
クモの巣の被害もないアシダカグモの習性
クモの生態には造網性(網を張るクモ)と徘徊性(網を張らず歩き回る)が存在します。
アシダカグモは徘徊性のクモです。
アシダカグモはクモの巣を張りません。
アシダカ強力な脚による素早い動きで獲物を追いかけるハンターです。
ゴキブリよりも圧倒的な素早さを誇り、鋭い牙で噛み付き、捕食します。
アシダカグモはゴキブリを食べつくすと、静かに出ていきます。
あとにはゴキブリのいない家だけが残されます。
アシダカグモは小さいネズミまで捕食することがあります。
ネズミもノミを撒き散らしたり、ものをかじったり人間にとって不利益となる動物です。
アシダカグモは見た目以外に全く欠点はありません。
こんなすごい生物なのに、人間に害を与える事は全くありません。
アシダカグモは臆病な生物なので人間が近づくと逃げ出します。
見た目で敬遠しがちな人は、アシダカグモを見つけたら温かい目で見守ってあげましょう。
彼らを追い出すのはゴキブリが全滅してからでも遅くはありません。
まとめ
アシダカグモは外来種ともいわれています。
資材に紛れて19世紀に日本へ入り込んだと言われています。
見た目のグロテクスさに惑わされずに、彼らを殺さずに観察してみてくださいね。